希望条件を「必須」と「あればうれしい」の2列に分け、それぞれ5項目までにする
内見が5軒目を過ぎると記憶が混ざり始め、ある特徴を気に入ると、ほかの問題が自然に目に入らなくなります。あらかじめ書いておいたリストは、その瞬間にあなたの代わりに歯止めをかけてくれます。
なぜ5項目に絞るのか
上限のないリストは、リストがないのと同じです。どの項目も大事なら、取捨選択に使えるものがありません。無理にでも5項目に絞ると、本当の優先順位が浮かび上がります。
そして、書き出す過程そのものに価値があります。順位を付けざるを得なくなって初めて、必須だと思っていたものが実は「あればうれしい」だったと気づく人は多いのです。
「必須」の列の判断基準
実用的なテストはこうです。「この項目が満たされなかったら、それを理由に買わないだろうか」。答えが「買わない」のものだけを必須の列に入れます。答えが「少し残念」のものは、あればうれしい列です。
もう1つの見方は、その項目があとから変えられるかどうかです。場所、学区、通勤距離は変えられません。キッチンのスタイル、床、塗装は変えられます。変えられないもののほうが、必須の列に向いています。
一緒に住む人と別々に書いてから照らし合わせる
これはいちばん飛ばされやすいのに、影響がいちばん大きい手順です。2人がそれぞれ書いてから、出し合って比べます。2つの必須リストは食い違っていることが多く、しかもその違いは、たいてい双方にとって意外なものです。
気づくのは早いほどよいです。内見の現場で初めて「必須」についての認識が違うと分かると、たいていは話し合いではなく、その場での言い争いになります。
- 確認できる相手
- それぞれが書き、書き終えてから交換する
- 両方に出てくる項目を見つける(それが本当の合意点です)
- 片方にしか出てこない項目は、なぜそれがその人の必須の列にあるのかを話し合う
内見のときの使い方
リストを持って行き、1軒見終わるたびに照らし合わせて、どの項目が合わなかったかを書き留めます。家に帰って比べるのは記録であって、印象ではありません。印象は、いちばん最近見た家に引きずられます。
8〜10軒見たら、リストを一度見直す
最初のリストは、まだ1軒も見ていないときに書いたものです。だから、想像だけで書いた項目が必ずいくつかあります。8〜10軒見ると、ある項目が一度も本当には試されていなかったこと、あるいはある項目でずっと妥協し続けていたことに気づきます。それなら、その項目は必須の列にあるべきではありません。
見直すときも、それぞれ5項目という上限は守ります。リストの価値は順位付けを迫るところにあり、枠を緩めたとたんに役に立たなくなります。
この2列があとで使われる場面
リストは書き終えたら終わりではありません。内見、比較、そして予算を決めるときに、それぞれ一度ずつ取り出して使います。使い方は毎回少しずつ違います。
以下の記事が、それぞれその場面にあたります。
- 確認できる相手
- 当サイトには、内見のたびに同じチェックリストを持っていくことについての別の記事があります。そのチェックリストの欄は、この2列から作ります。
- 当サイトには、何軒か見たあとで、記録を同じ書式にそろえて比べる方法についての別の記事があります。
- 当サイトには、見た家すべてについて、その場で欠点を3つ書き留めることについての別の記事があります。
- 当サイトには、どのくらい住むつもりかをよく考えること、売買のどちらの側にもコストがあることについての別の記事があります。
- 当サイトには、承認額はあなたの予算ではなく、貸し手のリスク計算であることについての別の記事があります。
この記事の範囲
この記事が扱うのは、自分で整理できる希望条件の分類方法です。いずれかの条件の重要性を判断するものではなく、不動産に関する助言にもあたりません。
ポイント
2列それぞれ5項目まで。それを超えると、順位を付けていないのと同じです。一緒に住む人と別々に書いてから照らし合わせます。食い違うところこそ、話し合うべきところです。8〜10軒見たら一度見直します。そのときになって初めて、どの項目が本当に必須なのかが分かります。