インスペクション条項の期限と、手を引く具体的な手続きを確認する
インスペクション条項(inspection contingency)が与えてくれるのは、一定の期間と、いくつかの選択肢です。しかしその選択肢は、期限内に、決められた方法で行使して初めて成立します。それなのに、多くの人は期限だけを覚えていて、手続きを聞いていません。
2つのことを分けて確認する
1つ目は期限です。正確には何月何日の何時なのか、どの日から数え始めるのか。2つ目は手続きです。何をすれば、この権利を行使したことになるのか。
2つ目は見落とされがちですが、同じように重要です。手続き上、書面での通知が必要なのであれば、不動産エージェントに口頭でひとこと伝えるだけでは足りない可能性があります。
はっきり聞いておくこと
契約書を手に、不動産エージェントまたは弁護士に尋ね、自分の理解が正しいかどうかを確認してもらいます。
- 確認できる相手
- 期限は何日ですか?何時ですか?どの日から数え始めますか?
- 週末と祝日は日数に含まれますか?
- 権利を行使するにはどんな形式が必要ですか?書面ですか?決まった書式がありますか?
- 誰に送りますか?どう送れば、届いたことになりますか?
- 手を引くのではなく交渉を求めるだけの場合も、手続きは同じですか?
- 期限が来たのに交渉がまだ終わっていない場合、どうなりますか?
最後の質問がいちばん問題になりやすい
交渉がまだ続いているのに、期限がもう来てしまっていることがあります。このとき何もしなければ、状態が自動的に変わってしまう可能性があります。
ですから、事前にはっきり聞いておきます。その場合、選択肢を残しておくために私は何をする必要がありますか?期限を延ばす方法はありますか?延長するにはどうすればよいですか?この質問の答えを知っておくほうが、期限当日になって気づくより、はるかに安全です。
最終日まで引っ張らない
手続きに書面が必要だったり、相手に届いたことの確認が必要だったり、不動産エージェントの手助けが必要だったりするなら、どれにも時間がかかります。最終日になってから動くと、どこかひとつでも問題が起きたときに、立て直す余地がありません。
そこで、自分のなかの締め切りを、正式な期限の1〜2日前に設定します。そうすれば、相手に連絡がつかない、システムに不具合が出るといった事態が起きても、対処する余地が残ります。
記録を残す
どんな決定をするにしても、日時のわかる記録を残します。email、システムからの送信確認、相手からの返信などです。
不動産エージェントを通じて手続きする場合は、送付の証明を転送してもらいましょう。この段階は時間の制約がとても厳しいので、記録は自分の手元に持っておく必要があります。
この期限内に済ませることには、それぞれ別の記事がある
期限そのものは、ひとつの日付にすぎません。それまでに本当に済ませなければならないのは、一連の行動です。人を探し、立ち会い、報告書を読み、分類し、何を交渉するかを決めることです。
以下の各記事がそれぞれのステップにあたり、この期限のなかに順番に並びます。
- 確認できる相手
- 当サイトには、ホームインスペクターは自分で選び、不動産エージェントがすすめる1人だけに頼らないことについての別の記事があります。
- 当サイトには、ホームインスペクションには自分も立ち会うことについての別の記事があります。
- 当サイトには、ホームインスペクション報告書の読み方:どれが要注意で、どれがノイズかについての別の記事があります。
- 当サイトには、ホームインスペクション報告書の指摘を3つに分ける:安全、構造、その他についての別の記事があります。
- 当サイトには、修理を求めるか、値引きを求めるかを決めることについての別の記事があります。
- 当サイトには、修理項目は推測ではなく、実際の見積もりを取ることについての別の記事があります。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、確認すべき細かい点と、スケジュール上の提案です。条項の内容や法的効力を説明するものではなく、何らかの権利を行使する、または行使しないことをすすめるものでもありません。また、法律上の助言にもあたりません。実際に署名した書類を基準とし、資格のある専門家に相談してください。
ポイント
期限と手続きは別のことですが、多くの人は期限しか覚えていません。聞くべきなのは、どう行使するのか、通知はどんな形式で出すのか、誰に送るのかです。最終日まで引っ張ってはいけません。相手が返答するのに時間が必要なことがあるからです。どのステップでも記録を残します。